第28話「トシちゃんの替え玉」
[box03 title=”第28話「トシちゃんの替え玉」”]あの頃のジャニーズ 夢と彼女とジャニーズと [/box03]
ステージ上では、俊ちゃんとジャPAニーズがテレビで覚えた振り付けを踊っている。
思わず立ち上がって踊りたくなった。
隣にジャニーさんがいなければ、立ち上がって踊っていたかもしれない。
客席も総立ちのファンで盛り上がっている。
興奮はマックスである。
暫くすると、曲がバラードのようなスローテンポな曲に変わった。
『ジュリエットへの手紙』である。
情熱が伝わってくる歌だった。
聞き惚れていると余韻を残して「今日は、どうもありがとう!」と俊ちゃんがステージから捌けて来た。
するとジャニーさんに「ユーも来て!」と言われたので、急いで後に付いて楽屋に向かった。
楽屋で俊ちゃんが、慌ただしくステージ衣装から私服に着替えている。
するとジャニーさんが「車、回してあるから!」と言って裏口に向かった。
裏口のドアが開き、マネージャーらしき人と何やら話すとジャニーさんが僕を指差した。
僕はうながされたと思いドアへ向かった。
するとジャニーさんが「ユーは後から別の車で来て!」と言ってドアを出る。
ドアの先には歩道があり、路上にいつの間にか、ジャニーさんの白いベンツが横付けされていた。
素早く運転席にジャニーさんが乗り込むと、瞬く間に着替え終わった俊ちゃんが、僕の前を通り過ぎベンツの後部座席に滑り込んだ。
コンサートに入れなかったファンらしき女の子2人が気がつく。
歓声を上げかけた。
が、マネージャーが口に人差し指を当て「静かにして! 」と言った。
その頃にはジャニーさんのベンツは走り去り、もうテールランプも見えなくなっていた。
するとマネージャーは「じゃあ、君一緒に来て!」と言って会場に戻った。
僕はその後を追った。
地下の駐車場に赤い車が停まっている。
何人ものスタッフが忙しそうに動いていた。
マネージャーが「じゃあ君は後ろの席に乗って!」と言った。
すると両サイドから男性スタッフと女性のスタッフが僕を挟み込むように乗り込んで来た。
それはまるで警察に捕まった犯人が護送される時のようだった。
後部座席の右側の窓には、俊ちゃんの衣装がハンガーに吊るされている。
スタッフに挟まれるようにして乗っていると、マネージャーが慌ただしく運転席に乗り込んで「じゃあ、行くよ! 」と意気込んでエンジンをかけた。
この時は何で意気込んでいるのか? 何で両サイドにスタッフが挟み込むように乗っているのか解らなかった。
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