第35話「初めてのテレビ出演と彼女との距離」
[box03 title=”第35話「初めてのテレビ出演と彼女との距離」”]あの頃のジャニーズ 夢と彼女とジャニーズと [/box03]
生まれて初めてテレビに出る事になった。
テレビに出ると言っても、「ジャニーズ少年隊」のバックで10人以上で踊るジャニーズジュニアの中の一人だ。
TBS系列のテレビドラマ『ピンキーパンチ大逆転』と言う、30分番組のエンディングで、「ジャニーズ少年隊」が歌い踊る事になり、そのオマケにバックで踊るようなものである。
時間にしたら、わずか3分足らずである。
だが、テレビ局に行って、収録してテレビに映る事には変わりはない。
因みに当時はまだ「少年隊」は「ジャニーズ少年隊」と名乗っていた。
『ピンキーパンチ大逆転』と言う番組は、人気絶頂の松本伊代ちゃんと柏原よしえちゃんが主演したバラエティードラマである。
2大アイドルの競演が評判になり話題になっていた。
普通の高校生がジャニーズジュニアになり、わずか3ヶ月でテレビに出演できる上に念願だった歌手のバックで踊れるのだ。
気分は高揚する。
しかも「もしかしたら松本伊代と柏原よしえに会えるかも知れない! 女性アイドルを生で間近で見れる!」そんな不粋な下心があった事も否定できない。
大好きなダンスを憧れのジャPAニーズのボビーさんの振り付けで、少年隊のバックで踊れるのだ。
テンションは上がり平日は学校を早退してまで、振り付けや振り固めの練習に通うようになった。
しかし、裏腹にこの頃から付き合っていた彼女から、いつもの笑顔が消え始めた。
ジャニーさんからは、それとなく「ユー達はアイドルなんだから特定の女の子と一緒に街中歩いているのをファンに見られたら、とやかく言われて噂になっちゃうからね!」
とか
「ユー達! ファンの娘たちは何処にいるか解らないんだから、行動は慎重にね!」
と、イコール「彼女は作るな!」的な事を言われていた。
最初は気にも留めず彼女と付き合い続けていたが、この頃から渋谷、原宿、新宿、六本木など、人が多い街には一緒に行かなくなった。
映画を見に行っても、少しコソコソして歩いたり、若い女性が集まるような場所は飲食店ですら避けるようになった。
学校に行く時に、一緒に登校する30分の他は、彼女の地元である二子玉川や僕の自宅でデートをするだけである。
後は夜の長電話で話しをすぐらいだった。
電話も一家に1台の自宅の黒電話だ。
会話は家族に丸聞こえだったので、そうそう長話しも出来ない。
相当フラストレーションも溜まっていたのだろう。
彼女との距離が少しづつ離れ、少しづつすれ違い始めた事に気が付かなかった。
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