第62話「近藤真彦in武道館」リハーサル
[box03 title=”第62話「近藤真彦in武道館」リハーサル “]あの頃のジャニーズ 夢と彼女とジャニーズと [/box03]
僕は稽古場で必死に振りを覚えていた。
カウントを数え、ステージに飛び出す気持ちで、踊る場所に行き踊りはじめる。
振付をするボビーさんと目が合う。
特に間違う事も無く、反対側へ履けて行く。
稽古場では超多忙を極めるマッチこと、近藤真彦不在のリハーサルが行われていた。
少年隊と少年隊ジュニア(のちのイーグルス)そして全ジャニーズジュニアが稽古場に集まっている。
ボビーさんの振り付けで1曲、2曲、3曲・・何曲も覚えて行く。
曲の振り付けを覚えるのも大事だが、何と言っても段取りを覚えるのが大変だった。
普通の会場なら右側と左側、「上手と下手」の2ヶ所から出たり捌けたりすればよい。
しかし、今回は日本武道館のコンサートである。
ステージは中央にある大きなセンターステージ。
そこからスロープで坂を上がり左右に30メートル程の長い花道。
センターステージの正面にも出べそと呼ばれるステージがある。
しっかり段取りを覚えないと大変なことになる。
曲によって出て行ったは良いが何処で踊っていいのか解らない、何処に捌けたら良いか解らないと言う事になるからだ。
実際にリハーサル中、ジュニア全員で元気良く飛び出して盛り上げると言う場面があった。
何人かのジュニアが出たは良いが何処で踊って良いか解らずに少年隊とぶつかり怒られる事があった。
ジャニーさんもボビーさんも少年隊も、そしてジャニーズジュニア全員が、ピリピリとしていた。
さらにリハーサルで頭を悩ませたのが「やってみなければ解らない」演出だった。
ステージ上でマッチをお神輿の上に乗せてジュニアが担いでセンターステージを一周すると言う演出があった。
集まって固まって動くのと実際にお神輿を担いで、しかも人を乗せて動くのとでは自ずと速度が変わって来る。
稽古場では棒っきれを担いでカウントを数えて立ち上がりゆっくり歩いて動いていた。
そんな時、ジャニーさんの檄が飛んだ。
「ユー達ね、マッチを乗せたら、絶対そんなに早く動けないからね!」
と注意された。
いつも温厚なジャニーさんにしては珍しい事だった。
しかし稽古で、ジェスチャーだけではどうにも感覚がわからない。
こればかりは、実際にお神輿を担いで、人を乗せて見ない事には想像ができなかった。
そして更に、エンディングで『ハイティーン・ブギ』を踊るのだがサビの部分を除き後はフリーと言われた。
ステージ上の何処でマッチが歌い終わり、その後走り回って挨拶をする予定だがマッチの動く速度が解らなかった。
その間ずっと後奏が流れ続けジュニアはステージ上で基本的に横に移動するステップや手拍子で盛り上げると言う事だった。
その間にマッチが通れるスペースを開けて自由に踊るのだ。
かなりアバウトではあるがやってみなければ解らないのだから仕方がない。
通学して帰りは稽古場に行き練習に明け暮れる。
翌日も、又翌日も・・
そんな日々を送っている内に12月も半ばになっていた。
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