第45話「ジャニーズファンの質問ノート」
[box03 title=”第45話「ジャニーズファンの質問ノート」”]あの頃のジャニーズ 夢と彼女とジャニーズと [/box03]
毎週日曜日は六本木のテレビ朝日までレッスンに通っている。
テレビ朝日の入り口にあるゲートの前には、相変わらず30人近い追っかけファンが待っていた。
みんなジャニーズジュニアのファン達である。
その頃、特に人気があったのは「大沢樹生」君で当時は「ミッキー」と呼ばれていた。
まだ中学生だった彼の印象はやんちゃでちょっと悪ぶった「きゃしゃな男の子」と言う感じだった。
しかし運動神経もよく、ダンスも振付を覚えるのが早く、バック転もこなす。
いつも5~6組の追っかけファンがいた。
一組が2~4人位なので、ざっと10~20人程度は彼のファンと言う事になる。
今では、ジャニーズのファンの「追っかけ」を、「ジャニヲタ」「オリキ」「ヤラカシ」と呼んだりするようだが、当時は「追っかけ」と呼んでいた。
また、SMAP=スマヲタ、TOKIO=ウォーカー、V6=Vファン、キンキ=図書委員、嵐=アラシック、滝翼=安藤、NEWS=パーナ、関ジャニ∞=eighter、KAT-TUN=ハイフン、JUMP=JUMPer、キスマイ=俺足族、セクゾ=セクガル、桝本=まっすん好き好きガールズ、など
グループによってファンの呼び名が違うようだが、当時は特に呼び名は無かったと思う。
ジュニア達は「ワンフー」と呼んでいた。
レッスンが終わった後に「大沢樹生」君と一緒に原宿・竹下通りの喫茶店に行った事があるが、彼は「質問ノート」と書かれたキャンパスノートを何冊も持っていた。
ファンから渡された「質問だらけのノート」である。
「すごいね!」
と、言うと
「宿題みたいだよ!」
と言って笑った。
それでも丁寧に書き込んでいるのを見て大変だと思った。
僕はその手のものは苦手である。
当たり前の事を書くとつまらない奴だと思われるだろうし、かと言って面白い事を書けるセンスも持ち合わせていない。
その日もいつも通りファンの人たちに軽い挨拶をして通り過ぎようとした時だった。
目の前に2人の女の子がノートを持って現れた。
「すみません! ファンなんですけど、これ書いて下さい!」
と2冊のノートを手渡された。
表紙には「質問のーと」と書いてある。
2人は、なおみとななみと名乗った。
「いつでもいいので時間がある時に書いて下さい!」
「レッスン頑張って下さい!」
と交互に言って揃って手を振った。
軽く会釈して渡されたノートを見ながら階段を上がって行く。
ペラペラとめくって見ると、ノート1面に「好きな食べ物は何ですか? 」「好きな曲は何ですか?」「休みの日は何をしていますか?」とまさしく質問のオンパレードであった。
それが2冊である。
一瞬めまいがした。
ファンができた事はとても嬉しいのだが、女の子に取り囲まれるのは苦手だ。
鼻の下を伸ばしてる顔になっているかも知れないし俊ちゃんの替え玉の一件以来女の子の団体に対して怖さも感じていた。
不用意な発言をすればたちまち噂になり、尾ひれが付いてジャニーさんの耳に入る
そんな例も見てきた。
「うざい!」
とファンの娘に暴言を吐いてしまったら、ジャニーさんの耳に入る頃には
「ファンに暴行した!」
と言う位にまで話は大きくなっている事はよくある事なのだ。
当然ジャニーさんに呼び出されジャニーズ・ジュニアには居られない空気になってしまう。
当たり前だがファンは大切にしなければないけないのだ。
ジャニーズは「ジャニーさん」と「ファンの力」で成り立っているのだ。
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