第47話「ジャニーさんのこだわりと演出」
[box03 title=”第47話「ジャニーさんのこだわりと演出」”]あの頃のジャニーズ 夢と彼女とジャニーズと [/box03]
ジャニーズジュニア20人全員の踊る位置を決めるだけで20分ほどの時間を費やした。
整列したジュニアを前から見ては、近づき腕を引っ張って隣のジュニアと入れ替えたり、前後を入れ替えたりする。
皆それぞれ良い位置で踊りたいだろうがこればかりは仕方ない。
ダンスの実力とジャニーさん次第なのである。
それぞれの思惑をよそに、ようやくジャニーさんのOKが出て振り付けが始まった。
ボビーさんが、前に立ってカウントを言いながら振付をする。
ジュニア全員がその振りを真似て覚えていく。
「ワンツースリーフォー、ファイブ、シックスセブン、エイト、ツーツースリーフォー、ファイブ、シックスセブン、エイト」
4小節刻みに振付を進めていく。
「じゃあ、ここまで曲に合わせて踊ってみようか・・」
と、言ってカセットテープのボタンを押す。
小型のカセットプレイヤーから、今回踊るポップな元気な曲が流れる。
ワンフレーズだけの振り付けなので約1分30秒程度だろう。
すでにシブがき隊の声が入っていた。
シブがき隊の歌声に合わせて、元気よく踊る。
何度か、繰り返すと、次にその先の振付に進む。
それを繰り返して、1時間ちょっとで振付は仕上がった。
そこから、ジュニア全員が間違えることなく、踊れるまで何回も曲をかけて練習する。
5~6回踊ると、全員が振付を間違えることなく踊れた。
すると、今度は今まで踊っていた間を詰めて、整列するように言われた。
これは、テレビの収録では、セットが組まれており、ステージも狭く、段差がある。
ジュニア全員がタイトになって、隣と肘が当たらない程度にくっついて踊る必要があるのだ。
広がっていた20人近いジュニアが、半分ぐらいのスペースにひとかたまりになってレッスンをはじめた。
カウントを数えて、振りを踊る。
普段通りに踊ると手を回す時に必ず隣にぶつかる。
その度にボビーさんがやってきて注意をした。
「身体を半分ひねって腕を回せば当たらないから!」
「右手の肘の角度が水平だと隣にぶつかるから、斜め45度くらいに傾斜をつけて!」
と細かい注意を受ける。
ボックスやサイドステップなど比較的簡単な振り付けで、今回は踊りが揃っている事が何よりも重要なのである。
何度か繰り返し、大きな問題もなく振り付けが終わった。
今回は踊った後に「少年隊ジュニア」の自己紹介の台詞を言うシーンがあった。
ここぞとばかりに、ジャニーさんが演出をしはじめた。
宇治君から順番に台詞を言う。
「名前は宇治正高です。愛称はマーチンです!」
と、言う。
「ユーは真面目な雰囲気で言ってごらん!」
と、指示を出す。
次に中村君の番だ。
「中村成幸です。愛称はシゲです!」
と言うと
「ユーははにかんだように、甘えたように言ってごらん」
とアドバイスをした。
そして次は大沢君だった。
「名前は大沢樹生です! 愛称はミッキーです。ヨロシク!」
と、ちょっと「矢沢風」に凄んで言った。
すると
「ユーはヨロシク! の後に可愛くした方がいいんじゃない?」
と言われ、「名前は大沢樹生です! 愛称はミッキーです。ヨロシク! ね!」
と言い直した。
その言い方にジュニア全員が爆笑した。
最後に内海君だ。
「名前は内海光司です。愛称はキノッピーです。」
と言うと
「ユーは、最後に、宜しくお願いします。って言った方がいいんじゃない?」
と演出した。
この自己紹介の挨拶の場面はジャニーさんのこだわりが伝わってくる。
1人1人に解りやすいキャラクターを演出していく。
これは、その場でどうこうと言うより、テレビを見ているファンがどう思うか?
と言う事を想定して演出しているようだった。
そんな小さなこだわりが、ジャニーズ事務所のアイドルが売れていく、所以なのかもしれない。
少年隊ジュニアの紹介が出来上がった。
今度は最後に振り固めと言う練習になる。
同じ振りを何度も何度も練習して誰も間違えないよう、笑顔で踊れるようになるまで徹底的に練習をする。
その光景をジャニーさんとボビーさんの二人が真剣な眼差しで目を皿のようにしながら見て個人個人に駄目出しがなくなったら完成である。
こうして振り付けが出来上がり本番を向かえるのだった。
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