第65話「ジャニーズジュニアと日本武道館」
[box03 title=”第65 話「ジャニーズジュニアと日本武道館」”]あの頃のジャニーズ 夢と彼女とジャニーズと [/box03]
「日本武道館」
先月の日本歌謡大賞に続き、再び日本武道館の前に立った。
吐く息が白い。
12月の寒さも加わって、武道館の前に立つと得も言われぬ緊張感が漂う。
何度来ても大きな玉ねぎのある屋根とその威圧感に圧倒される。
「ここで踊るんだ!」
気持ちが高揚していくのが判る。
出入口にはすでに沢山のファンがいた。
殆どがマッチファンで、マッチが武道館に来るのを待っている、入り待ちをしている娘たちである。
今回はジャニーズ関係者だけなので歌謡大賞ほど出入口の警備は厳しくない。
特に、カラフルな服を着ている少年たちは無警戒である。
警備員と目が合う。
「おはようございます!」
と挨拶をする。
「おはようございます!」
と挨拶を返してくれる。
武道館の中に入った。
中に入り階段を降りて一旦ホールを見る。
大きなステージが組まれ、その両サイドには2階席の高さ程の白い長いステージが伸びていた。
「凄いなぁあの上で踊るのか!」
と感慨深げに見ていた。
「おはようございます!」
と声をかけられた。
振り向くとジャニーズジュニアのメンバー、江端郁巳、郁世、兄弟と守屋君だった。
江端郁巳、郁世兄弟は双子で、どっちが兄でどっちが弟か解らないほどよく似ている。
守屋君は、おっとりした性格でこの頃からテレビ朝日の稽古の後は唯一一緒に帰ったメンバーだ。
ぞろぞろと寄ってきてステージを見る。
「スゲー! 高いね! 」
「うわー広いなぁ!」
と口々に感嘆の声をあげる。
今日は一緒に踊る仲間である。
感じる事は一緒だった。
歌謡大賞の時とは雰囲気が全然違う。
今回はマッチ一人を見るために10000人が集まるのだ。
1万人。
一口に言うが、物凄い数だ。
自分がコンサートをやったとしてもとても集められる数字ではない。
それを同じ年の近藤真彦はやってのけるのだ。
ただただ、「凄い」としか思わなかった。
ステージの様子を確認した後、一緒に楽屋へ向かった。
客席を後にステージの裏側あたりの場所に「ジュニア様」と書かれた楽屋があった。
中からは、若い男の子独特のはしゃぎ声が聞こえていた。
ドアを開ける。
「おはようございます!」
と誰にともなく言って5人程のメンバーと中に入る。
楽屋と言っても大きめの控え室に長テーブルを置いただけの大部屋だ。
楽屋の中には少年隊ジュニアの大沢樹生君、中村成幸(後に繁之に改名)君、宇治正高君、内海光司君の4人と正木慎也君、柳沢超君、鈴木則行君、平本淳也君、小暮毅君、三好圭一君、石川博文君、前田直樹君、内海裕一君、牧村稔君、石丸志門君、いつもの仲間達がいた。
他愛のない談笑をして興奮を押さえている感じがした。
日本武道館で人気絶頂のマッチのコンサートで踊るのだ。
興奮しないわけがない。
みんなで談笑しながら、稽古着に着替える。
するとちょうどスタッフから声がかかった
「リハーサル始めます!」
全員が慌ててさっき見ていたステージへと向かって歩いて行った。
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