第103話「獲得!TBSドラマ噂のポテトボーイ準レギュラー」
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その日僕は、東京都世田谷区にある「東宝ビルト」と言う撮影所にいた。
東宝映画の関連会社だ。
毎週木曜日の夕方7時30分から始まる新番組「噂のポテトボーイ」のオーディションをジュニアのメンバーが何人も受けている。
主演はシブがき隊だ。
北海道の田舎から東京に花嫁探しに来た3人の高校生と言う設定だ。
今回のオーディションはシブがき隊の同級生で何かにつけて3人に絡む東京の不良少年役を探していた。
ジャニーズジュニアの中から3人選ばれるようだ。
部屋に数人づつ呼ばれ質問に答える形式でオーディションが行われた。
オサラバ坂の時と一緒だがあの時みたいな緊張感は全くなく雑談をしているような雰囲気だった。
テレビドラマだが撮影は映画会社だ。
そのため敷地内にある建物やスタジオは歴史を感じさせる造りで体育館のような、もしくは倉庫のような建物が並んでいる。
それがスタジオになっていて映画の撮影を行っているのだろう。
その中の一角にあるプレハブ小屋のような場所に僕らはいた。
オサラバ坂の時は、スーツにネクタイ姿のプロデューサーがいて、あたかも会社の面接をして入社をするような雰囲気だった。
しかし、今、目の前にはシャツにジーンズを履いたミュージシャンのような助監督が面接をしている。
「趣味は?」
と言う質問に「ダンスです!」と答える。
「えっ、どういう系のダンスが好きなの?」
と間髪を入れずに聞いてくる。
ちょっと軽い。
「ブレイクダンスとかマイケルジャクソンのようなダンスが好きです!」
「マイケルかぁ、格好いいもんね! 昔はジャクソンファイブだったって知ってる?」
と尋ねられた。
「もちろん、知っています。先輩の田原俊彦さんも、コンサートでジャクソンズ・メドレーを歌って踊っていますし、、」
「へぇ、俊ちゃんのコンサートとか出てるの?」
「はい。レギュラーではないですけれど、出た事はあります」
と答えた。
今回役名が「仲倉功司」だと聞いてオサラバ坂の時の「朝倉洋次」に似ている響きだった。
何となく「僕は受かる。選ばれる!」
と思った。
ちょっと前までドラマに出ていた経歴があり「シブがき隊に絡む役」となると年齢と「不良ぽさを持った感じ」のジュニアは数人しかいないからだ。
そこだけは自信がある。
その日はそれでオーディションは終了し後日連絡するとの事だった。
僕の感は当たった。
翌日ジャニーさんから連絡があった。
「ユーはオーディションに受かって第1話から出演する事になったから!」
と言われロケの場所と時間を伝えられた。
オサラバ坂の時と違い今回は「準レギュラー」としての出演である。
制作発表会も無ければ顔合わせ、読み合わせやリハーサルもない。
今回はシブがき隊の3人にすぐに絡んでケンカを吹っ掛ける3人組のリーダー格「仲倉功司」と言う役だった。
後の2人には「柳沢超」君と「守屋二郎」君が選ばれた。
少し意外だった。
イメージとしては、木暮君や、牧村君、だと思っていたからだ。
貰った第1話の台本には役名は印刷されているが、3人の名前は印刷されていなかった。
何せオーディションから撮影までの時間が短かったのだから仕方がないのだろう。
それでも再びドラマに準レギュラーとして出演が出来ることが嬉しかった。
例え端役でも「テレビに出て仕事をしてなんぼ」であり、ジャニーズジュニアから一歩進んだ状態でいたかった。
台本を貰った翌々日にはすぐにロケ初日を迎えた。
当日現地集合で集まったのは港区六本木にある「瀬里奈」と言うお店の裏にある「階段」だった。
当時、ヒット曲を連発していた超~売れっ子のシブがき隊が出演するためにロケ場所や時間などは極密で行われた。
午前中の「瀬里奈裏の階段」は六本木交差点からすぐの場所の割には人通りも少なく閑静な感じである。
高校生の頃すぐ目の前にあるスクエアービルのディスコに通っていたので良く知っている場所だった。
ロケ場所に少し早めに行くと、スタッフに混じって柳沢君がいた。
「おはようございます!」
と挨拶をして合流する。
柳沢君と話しをしていると少しして守屋君が「おはようございます!」と息を弾ませながら駆けてきた。
守屋君はドラマ初出演なのでかなり緊張しているようだ。
少し雑談をしていると若い女の子が3人歩いて来て目の前に立ち止まった。
「おはようございます。宜しくお願いします!」
と挨拶した3人はシブがき隊を「からかう同級生の女の子」と言う設定の女優さん達だった。
由美役の「長谷川真砂美」さん、美香役の「瞳智恵紀」さん、陽子役の「安達直」さんの3人である。
挨拶を済ませると3人はメイクをするためにワゴン車に乗り込んだ。
その頃には現場に機材が降ろされ段々と撮影現場と言う雰囲気が漂いはじめ活気付いてきた。
【噂のポテトボーイ準レギュラーメンバー】
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