第22話「初めて見るレッスン」
[box03 title=”第22話「初めて見るレッスン」”]あの頃のジャニーズ 夢と彼女とジャニーズと [/box03]
僕は足早に歩く、ジャニーさんの後ろについて歩き始めた。
「ユーは何歳だたっけ? 」
「17歳です。」
「ユーはどこに住んでるの? 」
「神奈川県川崎市高津区です。」
矢継ぎ早な質問に答えながらTBSテレビの中へと進んで行く。
「川崎からだったらレッスンに通えるね?」
「はい! 大丈夫です! 通います!」と答えた。
ジャニーさんからの質問を聞き漏らさないよう必死だった。
ジャニーさんの歩く速度は早い。
玄関口の曲がりくねった階段や長い廊下に通路、今にも芸能人が出てきそうな場所を歩いた。
そんな場所を堂々と歩いている事が信じられない。
迷路のように入り組んだ通路を左右に歩きながら進んで行く。
もしも今、引き返せと言われても、絶対に迷子になるだろう。
そのくらい来た経路は複雑だった。
そしてようやく会議室のような所へ辿り着いた。
ジャニーさんが扉を開ける。
すると、テーブルと椅子を会議室の後ろへ押しやったスペースで、カラフルなレッスン着を着た15人位の少年がいた。
皆、華やかなオーラを放っていた。
カセットテープをかけながらダンスのレッスンをしている。
勢いよく開いたドアに全員が一勢に振り向いた。
「おはようございます! 」
とジャニーさんに大きな声で挨拶をした。
僕は10人以上いる少年を食い入るように見つめた。
見覚えがある。
一番前で踊っているのは、「ジャニーズ少年隊」と呼ばれている3人組だ。
特に「ニッキ」と呼ばれている彼は、男の僕から見ても、いかにもジャニーズと言う顔立ちをしている美少年だった。
後のメンバーはその時は解らなかった。
(が、後日、そこにいたのは東山紀之君、植草克秀君、そして後のメンバーはのちに光Genjiになる大沢樹生君、内海光司君、忍者になる柳沢超君、正木慎也君、等のジャニーズジュニアだった。)
「彼は今週からレッスンに出るから!」とジャニーさんが紹介をしてくれた。
皆、軽く会釈をしてくれたが、すぐにレッスンを再開した。
ジャニーさんが僕の方に振り向くと「毎週日曜日、TV朝日の第一リハーサル室でレッスンしているから、ユーも来なさい!」
と言った。
「はい!」
と答えると、
「あっ!」
と、時計を見て声を出した。
「今、俊がリハやってるんだっけ? ユーはまだ時間大丈夫? 」
と聞かれた。
「はい。大丈夫です!」
と答える。
「じゃあ、テレ朝行こう! 俊がコンサートのレッスンしているから!」
自分の耳を疑った。
「俊」って、あのスーパースター「田原俊彦」の事だろうか?
ジャニーさんが笑っていた。
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