Johnny's

第78話「テレビドラマの面接(オーディション)」

たけJI

[box03 title=”第78話「テレビドラマの面接(オーディション)」”]あの頃のジャニーズ 夢と彼女とジャニーズと [/box03]


東京都港区赤坂にあるTBSの前にいる。

時間は夕方の5時30分を過ぎた所だ。

この時期は陽が沈むのが早く既に空は薄暗い。

日中は温かくても陽が暮れた後の風は冷い。

ふと見上げると目の前にTBSホールがあった。

思えば約1年前。

このTBSホールでイルカさんの『なごり雪』を歌ったのがきっかけでジャニーズジュニアになったのだ。

今回もこのTBSで何とかきっかけを作りたい。

そう思いながら正面玄関を避けて裏道を通り別館へ向かった。

正面玄関からでもテレビ局の中に入れるが、警備員に説明するのが煩わしい。

受け付けに言うのも気が引ける。

館内に入っても迷路のような通路をウロウロしなければならない。

そんなわずらわしい思いをすると、テンションが下がってしまいそうなので裏から回って坂道を上った。

何を聞かれるのか? 

どう言う風に答えれば、興味を持ってもらえるのか?

そんな事を考えていた。

少し時間はかかったが、TBSの別館に着いた。

中に入りオーディションが行われる部屋の前まで人と話す事無く着いた。

少年隊ジュニアとジュニアのメンバーが既に何人か来ていた。

気心知れた仲間だが今日はライバルでもある。

「おはようございます!」

と続々とジュニアの面々が集まった。

今日はいつもより、みんな神妙な顔をしている。

やはり、オーディションと言うと緊張感があるのだろう。

時間になった。

ドアが開き中からスタッフの方が出てきた。

「それでは今から面接を始めます。呼ばれた方から順番に中に入ってください!」

と、言うと定刻通りにオーディションが始まった。

ジャニーさんからの指示が事前にあり、最初は少年隊ジュニアのメンバーから部屋に入っていった。

今、売り出し中のメンバーで、このオーディションの後もスケジュールが入っている。

バタンとドアが閉められた。

その様子を廊下にある椅子に腰掛けて見ている。

まるで病院の待合室で診察待ちをしているような感じになった。

みんな声を潜ませボソボソと話している。

時折、ドアを一枚隔てた部屋の中の声が漏れて聞こえてきた。

静寂が支配したかと思えば、再び笑い声が少し漏れて来る。

だが、何を話しているのかまでは解らない。

10分ほど経つと部屋から出てきた。

「お先です!」

「お疲れ様でした!」

と面接が終わったメンバーは多くを語らずに帰っていった。

次に面接をするメンバーの名前が呼ばれた。

5人のメンバーが部屋に入っていった。

「何を聞かれているのだろう?」

「どんな受け答えをすればいいのだろう?」

頭の中で質問に対して答えられるようにイメージトレーニングをしてみる。

しかしジャニーズに入ってからの事しか思い浮かべる事ができない。

そんな瞑想を遮るように扉が開き前のメンバーが出てきた。

そして名前を呼ばれた。

いよいよ僕の番だった。

他の二人のメンバーと部屋に入った。

目の前にスーツ姿の優しそうな男性が座っている。

その人がプロデューサーだと紹介された。

揃って挨拶をする。

他に男性が二人座っていた。

アシスタントプロデューサーとチーフ・ディレクターだと紹介された。

再び揃って挨拶をした。

そして椅子に座る。

面接のオーディションが始まった。

進行役のアシスタントプロデューサーが言った。

「先ずは順番に名前、年齢、趣味、特技を言ってください!」

と言われた。

僕は真ん中の席に座っていたので常に2回目の受け答えになる。

前のメンバーが喋っている間に何か印象に残る事を言おうと考えたが全く思い付かない。

自分の番になり名前、年齢、そして趣味はダンス、特技はギターとダンスだと答えた。

次のメンバーが答えている時に少し後悔する。

「もっと、印象に残る事を言わなきゃ駄目だ!」

と心の中で呟いた。

続いて、ジャニーズに入った経緯を聞かれた。

前のメンバーは「スカウトされました」と答えた。

「どこで?」

「えっと、原宿で!」

「どんな風に?」

「ユー、ジャニーズジュニアにならない? ってジャニーさんに言われました!」

と言うと笑いが起きて会場が和んだ。

自分の番になった。

「君はどうやって入ったの?」

と聞かれた。

僕は一呼吸おいて、ゆっくり話し始めた・

「丁度1年ぐらい前になりますが、TBSホールで行われた野村義男さんのヨッちゃんバンドのオーディションでイルカさんのなごり雪を歌ったのをきっかけに、ジャニーさんからユーはジャニーズジュニアになりなさい! と言われて入りました。」

と答えた。

すると面接をしている左側の人が質問してきた。

「歌は上手いの?」

「上手い訳では有りませんが、ギターを弾きながら良く歌います」

と答えた。

「イルカさんの歌は良く歌うの? 」

と質問された。

「はい! キーが合うのでなごり雪や海岸通りなどを良く歌います!」

と答えた。

「今回はイルカさんが寮母役で出るんだけど、イルカさんが母親代わりだったらどう思う?」

今度はプロデューサーが聞いてきた。

イルカさんが出演すると言う事に一瞬驚いた。

そして口をついて出た言葉は

「最高ですね!」

だった。

皆が笑った。

一瞬場が和む。

「一緒に歌いたいと思う?」

と聞かれた。

今度は間髪を入れずに答えた。

「勿論です!」

次のメンバーが経緯を話している時に手応えを掴んだ気がした。

第77話「TBS・金曜日・20時枠・TVドラマ・オーディション?」へ第79話「坊主頭と三好圭一と途中出演」 

今日は何位?↓


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第1話 「始まりはフォーリーブス」

■ 彼女との出会い ■

第12話「マッチと彼女とアルバイト」後編

■ ジャニーズに入った時の話 ■

第18話「初めてのオーディション」(後編)







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