第25話「ジャニーさんからの電話」
[box03 title=”第25 話「ジャニーさんからの電話 」”]あの頃のジャニーズ 夢と彼女とジャニーズと [/box03]
家に帰って来ると、案の定母親に尋ねられた。
「どうだったの?」
僕はどう答えてよいのか解らなかった。
ただ、今日あった出来事を事細かく説明するのは億劫だったので
「うん、ジャニーズジュニアになったみたい!」
とだけ答えた。
「えっー? 何それ? なったみたいって?」
「ジャニーさんにそう言われたから、とりあえず毎週日曜日にダンスのレッスンに通う事になった!」と素っ気なく答えた。
自分でも何の「確信」もないし「契約した」わけでもない。
親に何と説明して良いのか解らなかった。
ステージ上で「ユーはジャニーズジュニアになりなさい!」そう言われただけだ。
その一言を言われただけで、その後に少年隊のレッスンや俊ちゃんのレッスンに連れて行ってくれた事が、ジャニーズに入った事だと思った。
「彼女から、心配して何度も電話あったわよ!」
「うん。今からかけるよ!」
そう言って玄関前の黒電話の受話器を持った。
いつものように2コールして電話をする。
「もしもし! どうだった?」
と慌てた様子で電話に出た。
「遅くなってゴメン! 色々あって!」
「もう、オーディションに落ちて自殺したんじゃないかと思って心配してたんだから!」
と、半分笑いながら言った。
「そんなタマじゃないよ!」
と言って、彼女には今日あった事を事細かく説明した。
オーディションでイルカさんの『なごり雪』を歌った事、ジャニーズジュニアになったようだと言う事、少年隊に会った事、テレビ朝日に行って田原俊彦に会った事。
彼女はオーディションの話以外は特に関心を示さなかった。
しかし、これから「毎週日曜日はダンスのレッスンがあるから、会えなくなりそうだ!」と言うと、かなり落ち込んでしまった。
「高校3年の1番会いたい時に、毎週日曜日に会えないの?」
「ゴメン。でも毎日、朝と帰りに会えるし、休みの日は一緒にいるから!」
と言うと拗ねたように言った。
「なんか複雑!」
そう言いながらも納得して電話を切った。
その翌日の事だった。
夕食をしていると電話が鳴り母親が取った。
何か対応が不自然だと思って見ていると、名前を呼ばれた。
「ジャニー社長から!」と受話器を手渡された。
「はい、もしもし!」と電話に出る。
「ユーは今週土曜日空いているの?」
と唐突に聞かれた。
「はい! 空いています!」
と答えた。
「神奈川県民ホールで、俊ちゃんのコンサートがあるから見においでよ!」
と言われ、時間と場所を伝えられた。
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