第31話「あの頃のジュニアの稽古場」
[box03 title=”第31話「あの頃のジュニアの稽古場」”]あの頃のジャニーズ 夢と彼女とジャニーズと [/box03]
日曜日の昼の12時過ぎ。
日比谷線六本木駅で降りてテレビ朝日に向かった。
今までなら彼女と映画にでも行ってランチを食べていた時間である。
彼女とは、暫く日曜日にデートをする事は出来ないだろう。
今はそのぶん、レッスンに通いテレビに出て、自慢の彼氏になるように頑張るだけだ。
僕はレッスン着を詰め込んだバッグを背負って六本木六丁目方面に向かって歩いた。
少し裏ぶれた感じのする路地を左に曲がると、目の前に移動式の鉄柵と石の門柱があり、テレビ朝日の入り口に着く。
そこを入って、3階建てのプレハブのような造りの建物がリハーサル室だ。
錆びれた非常階段を昇って行き、3階にあるのが「第2リハーサル室」と呼ばれている場所である。
毎週日曜日の1時から、ジャニーズジュニア全員が集まってダンスのレッスンをしていた。
そこが「ジュニアの稽古場」だった。
今は「六本木ヒルズ」が建っている場所である。
僕は路地の角を左に曲がった。
すると、女子中高生が20人程集まっているのが目に飛び込んで来た。
真っ直ぐ歩いて行くとあちらこちらから「おはようございます!!」と声をかけられる。
「おはようございます!」
と挨拶して中に入って行く。
彼女達は「ジャニーズジュニアのファン(追っかけ)」である。
表面上は「俊ちゃんのファン」達ほど熱狂的ではない。
まだ売れてもいない、テレビにも出ていない少年達を追いかけている。
売れた時にはデビュー前からの公認のファンになるわけだ。
そこにどんな意味があるのかは解らない。
しかし応援される側にしてみれば、有り難い限りである。
警備員に「おはようございます!」と挨拶をすると、挨拶を返してくれた。
ジャニーズジュニアは挨拶だけで局内に入る事が出来た。
警備員がいるからかは解らないが、ファンの娘達はレールが敷かれたゲートの内側には入っては来ない。
そう言うマナーとルールはファンの間で徹底しており、マナー違反をしたら「追っかけ」が出来なくなると聞いた事がある。
情報通のリーダー格の娘が知り得た情報を皆に流すらしい。
そして違反した娘達には情報を一切流さなくするのである。
携帯電話が無い時代、事務所やファンクラブに連絡してもジュニアの予定は解らない。
リーダー格の娘はジュニア本人に聞くか、伝え聞いた情報を確認して、追っかけをする場所に集合していた。
早い情報、本人からの情報はファンには命の時代だった。
余談だか追っかけのファンが50~60人いる時がある。
そんな日は決まって少年隊がレッスンに来る日であった。
もちろんデビュー前である。
まだやっとテレビに出始めた頃で「ヒガシ」事、「東山紀之」君が、松原君に変わってジャニーズ少年隊に入ったばかりの頃であった。
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