Johnny's

第52話「二子玉川改札口純愛物語」

たけJI

[box03 title=”第52話「二子玉川改札口純愛物語」”]あの頃のジャニーズ 夢と彼女とジャニーズと [/box03]


僕は東急田園都市線、二子玉川駅の改札口の前にいる。

ここで、彼女と4時30分に待ち合わせをしているのだ。

高校3年生、最後の「学園祭の日」の夕方だった。

日が沈んで行く夕陽を浴びながら、僕は改札口の前に突っ立っていた。

二子玉川駅の改札口に目をやる。

階段から人の波が押し寄せてきた。

この駅には左右に大きな階段がある。

向かって右側が、大井町線の折り返しと、田園都市線の上り電車。

左側が、大井町線の折り返しと、田園都市線の下り電車のホームがある。

つまり、彼女が乗ってくる大井町線は、左右順番に到着するので、どちらの階段から降りてくるのかはわからない。

僕は解りやすいように改札口の真っ正面にある柱に寄り掛かって彼女が出て来るのを待った。

階段を降りて来れば向こうからも直ぐに見付けられる場所だ。

駆け降りてくる中学生、年配のサラリーマン、OL風の女性、女子高校生、子どもに母親、オジサン、オバサン。

大勢の乗降客の人波の中に彼女の姿は無かった。

夕方のダイヤなら後10分もすれば次の電車が来る。

「まっ、いいか!」

高校生最後の学園祭だし電車に乗り遅れる事もあるだろう。

そう自分に言い聞かせて又プラプラと雑貨店の方へ歩き出した。

窓越しに先程と同じディズニーの商品を見ていると店員と目が会った。

ふと視線を逸らす。

今日は商品を買うつもりはないからだ。

店員からしてみれば何回も同じ品物を見ていれば欲しいから見ているのだろうと思って当然だ。

そう思われるのが嫌でその場を離れた。

店員がいなければ、もっとゆっくり見られるのだが、ただでさえ、ちょっと太いズボンを穿いてる高校生。

ガラは悪くは無いだろうが、ちょっと茶髪で、ぺっちゃんこのカバンを持っているので怪しまれても仕方ない。

正直、僕自身は「ディズニー」には興味が無い。

「ミッキーマウス」「ミニーマウス」「ドナルドダック」ぐらいは知っているがあとは解らない。

だから、彼女が好きである商品を勉強のつもりで見ているのだが・・

店員からすれば、「万引きでもしようとしているのでは?」

と思われているかも知れない。

する事が無いので仕方なく又改札口の前にある柱に戻りもたれかかった。

「すぐに来る!」

そう言い聞かせてボッーと改札口を眺める。

何もする事が無いと言う退屈な時間をやり過ごすしかない。

二子玉川駅の改札口は線路の高架下にある。

大井町線と新玉川線、田園都市線がひっきり無しに到着し出発していく。

何分かいると騒音が耳障りになる。

上り下り合わせて4線に到着した電車の乗客が合流して改札口の奥にある左右の階段から降りて来る。

ラッシュ時を迎えると何処から降りてくるか解らない。

時計を見るとかれこれ15分は経っている。

人波がやって来るのをジッーと見つめるがその人波に彼女の姿は無かった。

4時30分、確かにそう言った筈だ。

時計の針は4時50分を指していた。

「5時30分の聞き間違いだったのかな? 」

そうだとすればまだまだ待たなければならない。

4時30分と言ったのであれば

「遅れてごめんなさい!」

と走って来る筈だ。

いずれにせよ5時30分まではこの場所で待っていようと思った。

思えば、ジャニーズに入る前から、待たせた事はあっても、待った事は無かった。

彼女は時間に対して厳しく、遅刻した事は無い。

そんな真面目さが好きだった。

ジャニーズに入ってからは、日曜日には会えず・・いつも待っている立場だ。

たまには、黙って待っていてあげるのも悪くない。

もし、5時30分の待ち合わせだったとしたら、

「聞き間違えて4時10分から1時間20分も待っちゃった!」

と笑ってやり過ごせばいい。

改札口の前の柱にもたれながらその場にしゃがみこんだ。

普段、ダンスで動く事には慣れているが、突っ立ったままでいる事は無い。

足が怠くなってきたのだ。

しゃがみ込むと、学ランを着ている学生が、やたらと視線を投げ掛けてくる。

だが、ズボンの太さとカバンの厚さを見れば、絡まれる事はないと解る。

絡んでくる奴は、大概、太いズボンに細い鞄を持っている。

取っ手の部分が黒いビニールテープなら「不良やってます」

青いビニールテープなら「喧嘩買います」

赤いビニールテープなら「喧嘩売ります」

つまり、赤と青のビニールテープを取っ手に巻いた太いズボンを穿いた奴でなければ絡まれる事は無い。

僕はやり過ごした。

ただただ、彼女に会う為だけに僕は待ち続けた。

第51話「風邪をひいた日のできごと」へ第53話「やっと会えたね」

懐かしいですね~
この話の背景は昭和57年頃。
もちろん、携帯電話も、ポケベルも無い時代の話です。
少し小さな駅には「伝言板」と言う黒板が有って、それこそ彼女彼氏に伝言を残す事が出来ました。
お互いに通話する手段はなく、とにかく待つしかない時代でした。
この頃の二子玉川駅は、大井町線の終着駅でした。
二子玉川駅で折り返していたんですねー。

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