第41話「真夏の夜のできごと」
[box03 title=”第41話「真夏の夜のできごと」”]あの頃のジャニーズ 夢と彼女とジャニーズと [/box03]
はたから見たら、それは相当異常な光景だろう。
ジャニーズの合宿所にある、ジャニーさんの部屋の浴室でジャニーさんと二人きりでいる。
全裸で湯船に浸かっている僕。
そして服を着たままマッサージをしている「株式会社ジャニーズ事務所社長」。
異様な光景であることに間違いない。
湯船に張ったお湯が波打ち、時折タプンと音がする以外は沈黙が支配した。
僕は、間違えて他のジュニアの誰かか来たらどうしようか?
この光景を見たら、きっとジャニーズジュニアの仲間内全員に知れ渡る事になるだろう。
と、そんな事を考えていた。
ジャニーさんは股間の辺りを鋭い眼差しで見ている気がする。
両手は肩のマッサージを続けていた。
が、その手が肩から二の腕、手首、、、そして腰に降りてきた。
さらに、太ももの内側に移動し這わせた指先が時折股間に当たった。
動じないフリをする。
違う態度を取るともっとエスカレートすると思ったからだ。
沈黙を破るように突然ジャニーさんが言った。
「ユーは思ったより毛が生えちゃったんだね!」
太ももを撫でながら、生えた毛を見て残念そうに言った。
「はぃ」
毛が生えていないと思っていたのだろうか?
どうやら僕の肉体はジャニーさん好みではないらしい。
そう思っているとゆっくりと微笑みながら言った。
「ユー、風邪をひかないように、ちゃんと暖まってから出て来るんだよ!」
言い終わると、踵を返して浴室を出て行った。
あたかも百獣の王ライオンが餌を舐めるだけ舐めて喰わずに巣に戻るように。
「バタン」とドアが閉まった。
フゥーと溜め息を吐いて、放心状態になり天井を見上げる。
とてつもない量の汗をかいていた。
真夏の夜の異様なできごとだった。
僕は暫くしてから風呂を上がり、着替えて、何食わぬ顔で皆と合流しジャニーさんの部屋に戻った。
ジャニーさんの部屋にはソファー型のベッドがある。
通常はソファーとして利用しているが、足元を引き出すと、余裕で5人は寝れるベッドに変わる。
ベッド型に変えると、皆好きな場所で横になった。
後から加わったジャニーさんを入れて6人で「川の字」ならぬ「州の字」になって雑魚寝した。
僕は一番窓際の端を確保した。
ジャニーさんは真ん中に入ったようで、ひとまず安心した。
しかし、先ほどの浴室でのできごとを思い出すと中々寝付けなかった。
横を見ると高級な双眼鏡が置いてある。
数時間前にジュニアの1人とその双眼鏡をいじっていた事を思い出した。
外観をみたり、触ったり、両目に充ててみたりしていたら、突然声を掛けられた。
「それは、いじってもいいけど壊さないでね!」
声の主はもちろんジャニーさんだった。
「これで何を見てるんですか?」
と尋ねる。
「決まってるじゃない! 外を歩いているカッコいい子を見てスカウトするのに使うんだよ!」
と真顔で言った。
窓の外は表参道である。
右側に向かうと明治通りとの交差点が有り左側には原宿竹下通りがある。
休日ともなると物凄い人で溢れる場所だ。
高層階だが、その双眼鏡で見ると通行人の顔のホクロまで良く見える精巧な物だった。
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