第50話「ジャニーズと彼女と学園祭」
[box03 title=”第50話「ジャニーズと彼女と学園祭」”]あの頃のジャニーズ 夢と彼女とジャニーズと [/box03]
テレビの収録が終わり、オンエアされた。
毎週土曜日にテレビで放送されて、オープニングには毎回自分が写っている。
たからと言って、高校生活はまるっきり変わらなかった。
変わった事と言えば街路樹のケヤキの葉も落ち始め、学園祭の季節になっていた事くらいだった。
もしもジャニーズに入っていなければ・・・
調理師免許を取るために専門学校へ行くか、コンピューター関係の専門学校へ行くか悩んでいただろう。
若しくは、伯母さんの店で昼間は喫茶店、夜はスナックと言う道を選択していたかも知れない。
しかしジャニーズに入ってしまった今、僕の選択肢は一つしかなかった。
「芸能界」
しかない。
「もっとダンスを踊れるようになって、チャンスを掴んでジャニーズで有名になって生きていきたい!」
と思っていた。
学校へは通っていたものの、ジャニーズ入っている事やテレビに出演したと言う話しは一切友達にしなかった。
学校も普通の私立高校で芸能学校ではない。
休みや早退が多くても理由は体調不良や家庭の事情で押し通した。
学校もほぼ男子校なので、ジャニーズの番組を好き好んで見る奴はいない。
言わなければ誰も見ないのでバレる事もなかった。
僕が通っていた学校は、歴史はあるが、偏差値的にも少し低く、「ワル」と言われた奴や、今一つパッとしないお坊ちゃんが多い学校だった。
そのせいか、今一つ学園祭はシラケたもので文化部をやっている何人かが参加するだけだ。
来客者も少なく、僕も友人も「早く帰れる!」としか思っていないくらいだった。
それに引き換え彼女が通っているのは「私立の女子校」である。
相当な盛り上がりで、入場規制があるくらいだった。
そんな中でも彼女は「文化祭の実行委員長にさせられちゃった!」
と笑顔で言っていたが、人気も有り毎日遅くまで準備に追われているようだった。
「遊びに来てよ!」
と何度も言われたが丁寧に断った。
僕がジャニーズだと知っている彼女の友達もいる上、女の園にひとりで行くのは気が引けたからである。
いや、一人ではなく友だちと連れ立って行くとしても「女の園」に行く気にはなれなかった。
彼女とはジャニーズに入る前からの付き合いだ。
付き合い始めた頃は僕がジャニーズに入るなどとはお互いに夢にも思っていなかった。
ずっと一緒にいたい。
そんな気持ちだけだった。
しかし、今は芸能界で成功したいと言う気持ちの方が強い。
彼女との時間を割いてでもレッスンしてテレビに出たりコンサートのバックで踊りたい。
でもそれは仕事をして収入を得たいからだ。
成功して有名になって、お金を稼ぎたい。
その上で、彼女を幸せにしたかった。
デートをした時に奢りたい。
今は、アルバイトもせずに学校に通っているので当然収入などない。
デートのたびに、毎回「割り勘」では格好悪い。
増してや、彼女の驕りでは申し訳ない。
だからなのだがそれを上手く彼女に伝えられなかった。
彼女に「仕事と私どっちが大事なの?」と聞かれたらこう答えるだろう。
「どっちも!」と。
しかし彼女はどこまで解っているのか、そんな不粋な質問はしなかった。
僕たちは小さな恋を大切に育んでいた。
いつも、ご愛読ありがとうございます!
とりあえず、50話まで辿り着きました!💦ここに深く感謝申し上げます!
このお話は実話です。ジャニーズに入って、ちょうど5カ月が過ぎた頃位ですかね(笑)
恥ずかしながら、この後もまだまだ、話は続きます。
どうぞ末永いお付き合いのほど、宜しくお願い致します!
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