Johnny's

第77話「TBS・金曜日・20時枠・TVドラマ・オーディション?」

たけJI

[box03 title=”第77話「TBS・金曜日・20時枠・TVドラマ・オーディション?」”]あの頃のジャニーズ 夢と彼女とジャニーズと [/box03]


1月29日、30日に行われた田原俊彦の宝塚劇場コンサートが終った。

ほぼ、放心状態のまんま2月になった。

2月1日は彼女の誕生日である。

気持ちを切り替えて「今しかできない事」を考えた。

と言ってもせいぜいプレゼントを選ぶ事くらいしか思いつかない。

僕はその日、学校帰りに誕生日プレゼントを買って彼女の家に向かった。

プレゼントは2ヶ月後にオープンする予定の東京ディズニーランドにちなんでディズニーグッズにした。

彼女が大のディズニーファンだからである。

正直、僕には何が良いのかは解らないが、彼女が可愛いと思っているならそれでいい。

商品を見て廻った中で、天井からぶら下げるオブジェがあった。

ディズニーキャラクターがバランスをとりながら揺れている。

気に入ったのでそれを買うことにした。

他に2品のディズニーグッズを見つけそれも買うことにした。

プレゼントを持って彼女の家に向かう。

到着して呼び鈴を押すと彼女が出てきた。

映画に良くありそうな、いかにもプレゼントと言う四角い箱を3段重ねて立っている。

ドアを開けた彼女の声が聞こえた。

「えっー!凄ーい!」

そのままプレゼントを渡す。

「えっー!! 何だろう!」

と嬉しそうに目を輝かせている。

彼女の部屋に通される。

「開けていい?」

そう言って丁寧に包装された包みを開けて行く。

彼女は4人妹弟だ。

3人姉妹の長女で下に中学生の妹と、更にその下に小学生の双子の弟と妹がいる。

彼女は真ん中の妹と同じ部屋で2階建てのベッドで寝ている。

「うわぁ!ディズニー尽くしだぁ!」

と満面の笑みで喜んでくれた。

天井からぶら下げるオブジェは2階で寝ている彼女の横にディズニーキャラクターが来るように吊り下げセッティングした。

東京ディズニーランドができる前のディズニーグッズ探しはなかなか骨がおれたが、喜んでいる姿を見て心が癒された。

ずっと部屋にいたい気持ちも山々だが自動車教習所があるので夕方には彼女の家を出てそのまま教習所に向かう。

教習所もまんべんなく通い続け空いている時間は極力学課を受けて2段階から3段階が見えてきた。

仮免許の取得めざしピッチを上げた。

そんな矢先ジャニーさんから電話がかかってきた。

「ユーは明日の夕方大丈夫?」

「はい! 大丈夫です!」

と伝える。

教習所の予約はあるが全てキャンセルすれば良い。

何事においても仕事優先である。

するとジャニーさんが受話器の向こうから少し大きめな声で言った。

「明日、赤坂のTBSの別館で6時から、オーディションがあるから!」と言った。

近くにあったメモ用紙ペンを走らせた。

TBS、別館、18時、オーディション。

主要な単語だけを羅列していく。

ジャニーさんが優しい口調に変わった。

「今回はねぇ、金曜日の20時枠の完八先生の、あと番組のオーディションだから!」

書いていたメモ用紙の上でペンが止まる。

「金曜日の20時枠?」

そこに丸をつける。

「何だかねぇ、少年院に行くような、非行少年たちが行く、教護院と言う施設のストーリーだから」

「はい、教護院・・ですか?」

「優しい不良みたいなイメージの子を探してるって言ってたから、ユーも頑張って! オーディションと言っても面接だけだから!!」

とそう言われた。

ジャニーさんからの電話をきってもしばらく金曜日の20時枠と書いたメモを見つめていた。

TBSの金曜日20時枠と言えば言わずと知れた『3年B組金八先生』を放送をしていた枠である。

『3年B組 金八先生』
(第1シリーズ)

『1年B組 新八先生』

『3年B組 金八先生』
(第2シリーズ)

『2年B組 仙八先生』

『3年B組 完八先生』

と続いた人気枠だ。

言うまでもなく、視聴率も高く注目度も高いゴールデンタイムである。

そして田原俊彦、近藤真彦、野村義男、シブがき隊(薬丸裕英、元木雅弘、布川敏和)、ひかる一平、のジャニーズのアイドルをはじめ鶴見辰吾、杉田かおる、三原じゅんこ、小林聡美、伊藤つかさ、つちやかおり、直江喜一、沖田浩之、川上麻衣子など多数のアイドルや人気俳優、女優を排出したいわば若手芸能人の登竜門的な番組枠でもある。

この番組をきっかけにブレイクした芸能人はそれこそ数多い。

その番組に出れるチャンスが巡ってきたのだ。

「何がなんでも絶対に出たい!」

そんな気持ちが沸々と湧いてきた。

そして妙な気がした。

ジャニーズ事務所からの手紙がきた時もそうだったが、今回も心臓がバクバクするような軽い動悸がするのだ。

何だか「受かりそうな気」がするのだ。

内容や詳細は解らないが目標にしていた「ジャニーズジュニアより上を目指す」には絶好のチャンスである。

高校卒業までに新しい道が見えてくる。

祈らずにはいられない気分になった。

今、放送されている『3年B組 完八先生』は佳境に差しかかっている。

後何話かで終了するのだろう。

その後の連続ドラマにレギュラーで出演出来るのならばどんな役でもやる。

そんな気持ちになった。

テレビドラマのレギュラーってどんな気分なんだろうか?

自分がテレビにアップで出るのだ。

考えれば考える程眠れない。

期待と不安を胸にその日の朝を迎えた。

第76話「田原俊彦in宝塚」後編へ第78話「テレビドラマの面接(オーディション)」

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■ この物語の始まり ■

第1話 「始まりはフォーリーブス」

■ 彼女との出会い ■

第12話「マッチと彼女とアルバイト」後編

■ ジャニーズに入った時の話 ■

第18話「初めてのオーディション」(後編)







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