第18話「初めてのオーディション」(後編)
[box03 title=”第18話「初めてのオーディション」(後編)”]あの頃のジャニーズ 夢と彼女とジャニーズと [/box03]
スーツを着た係員がオーディションについて話し始めた。
「オーディションは番号の若い順に10人ずつステージに上がって下さい! そして舞台の向かって右側に椅子が有りますのでそこで待機して下さい。」
と説明をした。
「それでは今回のオーディションを主催するジャニーズ事務所代表取締役、ジャニー喜多川社長よりご挨拶があります! 」
と言って横にいた人物に会釈をする。
「ジャニーさんお願いします! 」
と言うと1人の男性が集団の前に歩いて来た。
背が低く少し顔が四角く目の小さいロンドンブーツを履いているオジサンだった。
「この人が、有名なジャニー喜多川さんか! 」
ジャニーさんの登場でオーディションに集まった集団に緊張が走った。
皆の注目を集める中、おもむろに言った。
「社長って紹介しておいてジャニーさんじゃおかしいでしょう? ユーとは友達じゃないんだから! 」
と笑顔で言った。
「す、すみません! 」
そんなやり取りで緊張感が和んだ。
「今日は、忙しい中集まってくれてありがとうございます。今日は皆のベストなパフォーマンスを見せて貰えると思って、楽しみにしています! 頑張って下さい! 」
と挨拶をした。
皆一様に、ジャニーさんの言葉にやる気を出したようでテンションが上がっていくのを感じていた。
その後、スタッフの指示で会館のホールの席に皆が流れこんだ。
僕は一人で中央よりやや後ろの椅子に座った。
そう言えば、小さい頃フォーリーブスが出ていた『歌え! ヤンヤン』を見に行った時もこのような位置に座ってたなぁ。
そんな事を思った。
ステージ上はドラム、キーボード、ベース、リードギター、サイドギターがセッティングされいた。
スタッフとバンドマンが忙しそうに動いている。
一番前の席にはテーブルが置かれている。
スーツ姿の審査員数人と、ジャニーさんそして「よっちゃん」こと「野村義男」本人が座っていた。
先ほどのずんぐりしたスタッフがマイクで話し始めた。
「えっー、後れ馳せながらご紹介します。本日の審査員、野村義男です! 」
紹介されると立ち上がり、後ろを振り向き頭を下げて挨拶をした。
会場から拍手がまばらに起きる。
それを遮るようにスタッフが言った。
「それでは、1番~10番までの方、ステージに上がって下さい!」
緊張感がみなぎった。
いよいよオーディションが始まったのだ。
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