Johnny's

第117話「田原俊彦とM・Jスリラー」

たけJI

[box03 title=”第117話「田原俊彦とM・Jスリラー」”]

あの頃のジャニーズ 夢と彼女とジャニーズと [/box03]

あの頃のジャニーズジュニアにとって最高の憧れは「マイケルジャクソン」だった。

憧れの先輩であった田原俊彦こと「俊ちゃん」も、早くから「マイケルジャクソン」がまだ、ジャクソンズだった頃のヒット曲メドレーを、コンサートで歌って踊っていた。

この頃は「Beat It」や「Billie jean」で既に痺れる程の衝撃を与えてくれていた。

喧嘩のシーンからダンスになる「Beat It」や大流行した「ムーンウォーク」も「Billie jean」の時に覚えた。

その「マイケルジャクソン」が「Thriller(スリラー)」をリリースした。

そのプロモーションビデオが年末の「ベストヒットU.S.A.」を皮切りに、音楽番組やバラエティー番組、深夜番組でオンエアされたのだ。

たちまち爆発的な人気となった。

アルバムとしては前年に発表されていたが、このプロモーションビデオによって更に有名になった。

僕が初めて見たのは、当時大人気だった深夜番組「オールナイト・フジ」での事であった。

その時の衝撃は忘れられない。

映画の中のワンシーンで狼男に変身したマイケルジャクソンもインパクトがあったが、そこから更に映画館を出て墓場を通り抜けると、出てくるゾンビたち。

そのゾンビに囲まれた中で振り返るとマイケルジャクソンがゾンビになっている。

そしてそこから始まる「ゾンビダンス」の圧倒的なパフォーマンス。

ゾンビ達との息もピッタリ合ったユニゾンのダンスは圧巻である。

そして所々で「ストリート系のダンス、ブレイクダンス」などを踊っているシーンが織り込まれている所にさらに興奮した。

この頃は、なかなかストリートダンスやブレイクダンスを見る機会が無かった。

それが、マイケルの音楽と共に再現されているのだ。

興奮した。

深夜であったが身を乗り出して、食い入るように見ていた。

土曜日の深夜放送なので、翌日の昼間はジャニーズジュニアのダンスレッスン日である。

レッスンに行くと案の定、直ぐ話題になった。

特にオールナイト・フジ、フリークだった木暮君とは話しが合った。

普段から「片岡鶴太郎」さんの真似などをしていた彼と、その日はThrillerの話になった。

話しをしていると、内海君も参加してくる。

「光GENJI」の「内海光司」君の兄貴である。

木暮君が覚えたての振り真似を披露する。

すると、負けじと内海兄貴がマイケルの真似をする。

2人ともマイケルジャクソンの真似を得意としていた。

2人でなりきりマイケル合戦が始まる。

周りを巻き込んで爆笑の渦になった。

みんなで同じ振り付けを踊るユニゾンの場面はやはり格好良い。

それとなくであるが、見よう見まねで皆で踊って楽しんでいた。

すると、そんなマイケルジャクソンの「Thriller(スリラー)」を本当に踊る事になった。

しかも「田原俊彦、新宿厚生年金会館コンサート」のバックで踊る事になったのだ。

テンションはMAXである。

振り付けはボビーさんが担当し、完璧にマイケルピタース(スリラーの振付家)の振り付けをコピーして伝授してくれた。

全員が3列になってユニゾンを踊り出す所から振り付けが始まった。

多忙を極める俊ちゃんは勿論いない。

ジュニアだけのレッスンである。

「1、2、3、4、」と3歩足踏みをして「4」の時に首を傾げ肩を上げる。

それを繰り返す。

殆どのメンバー、いや全員と言っていいだろう。

既にテレビで見た事のある振り付けだけに覚えも早く、タイミングも合う。

教えてくれているボビーさんも、カウントを言いながら熱がこもっていた。

両手を開いて片足を前に出し、腰を小刻みに前後に振る。

大きく振ると違う振り付けになってしまう。

かと言って小さ過ぎると何をしているか解らない。

その微妙なニュアンスが、格好いいのだ。

全員が間奏を踊れるようになり、歌い出しからの振り付けになった。

僕は2列目の左側で踊っている。

もちろん、マイケルジャクソンの場所には先輩、田原俊彦が入る。

そう思うとより一層気合いが入った。

マイケルジャクソンのプロモーションビデオと違うのは、途中でゾンビであるジュニア達に囲まれ、持ち上げられると、そのままゆっくり弧を描くように手を床に着けて着地する場面があった。

ゆっくりと、スローモーションでバック転をするような感じになる。

僕は、俊ちゃんの手首を持ってしっかり床に手をつける補助をする役割になった。

俊ちゃん本人に直接触るのと、しっかり誘導しないと怪我をさせてしまうので物凄く緊張感を持った。

その場面が終わると振り付けもほぼ終わりになる。

後はそれぞれ散らばり、所定の位置に行きポーズを決め終わり、皆それぞれゾンビらしく舞台の上手下手(かみてしもて)に捌けて行く。

この時に僕は「首の無いゾンビ」を真似して捌けていた。

木暮君や内海君には評判が良かった。

振り付けが全部完成したら今度は「振り固め」に入る。

頭で覚えた振り付けや段取りを身体に落とし込むのだ。

音楽をかけながら、何度も何度も振りを踊る。

大好きな曲を、大好きな振り付けで踊る。

しかも、尊敬し憧れている俊ちゃんのコンサートで踊るのだ。

皆、気合が入っている。

ジュニア全員が間違える事なく踊り、ピッタリ揃うのに時間はかからなかった。

第116話「ニッキ骨折!垣間見たプロ根性!」へ
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ムーンウォークの原点:「Billie jean」

田原俊彦のムーンウォーク

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